第8回
*ボキャブラリーの再構築、いったん最終章*
前回の最終問題、その解答例。
・メッセージ = 伝言、伝言板、通知、宣告 etc
・コントロール = 制御、管理、統率、支配 etc
・アンテナ = 通信装置、無線、電波、携帯 etc
本文中にあったこれらの言葉、気づく事ができましたか?
今回はいよいよ『ボキャブラリーの再構築』編、最終章?
筆者の考える『究極の言葉探し』に触れたいと思います。
『ずっと そばにいて』
普段使うと大胆なセリフ(←カタカナ語!)も歌詞なら
違和感なし。当ブログの内容をすべて実践してこられた
貴方にとっては逆にありきたり?でもそこが作詞の魅力。
恥ずかしくとも、つまらなくとも、とにかく書くべし!
では問題。
『○○○ そばにいて』
上記○に相応しい「ずっと」以外の言葉をひとつ挙げよ。
『語感』から「もっと」、『類語』だと「いつも」等々…
皆さんにはどのような言葉が思い浮かびましたか?
(「あなた」だと『演歌』っぽく感じるのは筆者だけ?)
さてここからが本番です。先程の問いはあくまで練習問題。
これが実際『作詞』する場合、先程の問いはこうなります。
上記○に相応しい「ずっと」以外の言葉を『すべて』挙げよ。
さあ貴方はいくつ言葉をイメージできたでしょうか?
もしそれが仮に貴方にとって思いつく『すべて』でも
それはあくまで貴方の持つボキャブラリーの範囲での
『すべて』であって、上記のフレーズが持つ可能性の
『すべて』ではありません。ではどうすれば「○○○」
の持つ可能性の『すべて』を探る事ができるか…実は
その答えは驚くほど簡単。以下にその答えを記します。
『特定の文字を五十音順(あいうえお順)にすべて置き換えてみる』
英語が「アルファベット」の組み合わせであるように、
日本語はすべて「ひらがな」で書き表す事ができます。
その一字一句を順番に、機械的に置き換えてみると…
例)「ずっと」「もっと」=『○っと』と考え(○→特定の文字)
『○』に『あ』から『ん』まですべてを当てはめる。
あっと=@
いっと=It
うっと=?
えっと=「えっとぉ」
おっと=夫
かっと=Cut/カット
きっと=!(使えるかも)…以下同様に。
この取り組みによって、理論上はすべての言葉の可能性に
辿り着く事ができます。ただしあくまで機械的な作業の為、
生まれた言葉の大多数は無意味だったり、意味はあっても
後に続く言葉(今回は「そばにいて」)に合わない事も…。
なので筆者は文字を置き換える度にその『生まれた言葉』
を実際発音し、そこから直接、聞き覚え(または口覚え?)
のある「別の言葉」を発想したり
『きっと』→「じっと」 『もっと』→「そっと」
今度は逆に見つけた言葉の後に続く言葉を変更してみたり
「もっと…そばにきて」 「じっと…みつめてて」
比較的自由に取り組みつつ、いざという時は徹底的にやる!
という感じです。ちなみにどの文字を置き換えるべきかは
(『いつも』→「なつも」「いまも」「いつか」のように)
その時々のヒラメキや状況によって様々…でもだからこそ
常に創作の楽しみ、発見の喜びが持続するのだと思います。
ボキャブラリーに限らず、ものを作る上で最も重要なのは
『人間一人の力には限界がある』という事実を認め、その
壁をどう乗り越えて行くか。当ブログの内容が、皆さんの
真に「豊富な」ボキャブラリー作りに役立つ事を願いつつ
次回も更に『作詞』の面白さ、奥深さについて述べたいと
思うのですが…いかがでしょう?
では『ボキャブラリーの再構築』編、最後を飾る問題です。
(今回は解答例を挙げますので次回答え合わせはナシです)
・『世の中に流通する歌詞』に用いられた事のある
・『語感(語音数)』が「三文字(○○○)」で
・『表記』が「漢字一文字」の
・『名詞』
上記すべてに当てはまる言葉を、最低10個以上挙げなさい。
例)嵐、命、噂、男、絆、心、栞、翼、瞳、昔 etc
*今日のアフィリエイト*
一文字説法 観音のこころ
私自身は無宗教ですが、あえていうなら
『音楽教』の信者かと…ビバ『観音』様。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
最近のコメント